そんなお悩みに回答します。
結論から言います。
それが僕の答えです。
この記事はオーストラリアで大学を卒業して、そのまま永住をしている自分の経験からお話をしています。
受験英語では海外で生活していけないのはなぜ?何が足りないのか?ということにポイントを置いて解説をしていきます。
そもそも受験英語とは?(暗記力ベースの間違い探し)
あなたは受験英語がどのような英語学習か分かっていますか?
勘違いをしないでください、間違っているだとか、やり方が悪いと批判をしているわけではないんです。ただとにかく偏っている。バランスが悪いんです。
日本の受験英語をシンプルに説明するのならば、暗記力勉強を中心とした間違い探しクイズです。一生懸命に机に座って黙々と英単語の綴りや文法を学んで、「英語の間違い探し」や「英語クイズといったなぞなぞ」に挑戦をするようなものです。
大事なことなので繰り返していますが、間違っていると言って批判をしているわけではありません。英語力が全く身につかないわけでもありません。ただインプット重視の勉強方法にとても偏っているのでリスニング能力やリーディング能力は伸びますが、それ以外の能力がとても伸びづらいという弱点があります。
留学に必要な英語とは?(自分の考えを自由に表現できる力)
あなたは留学に必要な英語はどんな英語かご存知ですか?
実際に海外の国に出て必要とされる英語は、「対話力」や「コミュニケーション能力」などいわゆる「人とやり取りをする能力」です。
誰かに質問をされたら自分の思想や考えを適切な英語でまとめて頭の中にあるその考えを自分の外側の人に伝えるという能力です。 またその意思表示のスピードや正確さです。
海外では人前に立ってプレゼンテーションをする機会が多いです。人に質問を投げかけてエンゲージメント率(人をひきつける力)を高め、会話のキャッチボール上手になることが求められます。
その力がなければいくらあなたが頭の中で英語をわかっていたとしても海外で使える英語とは言えません。なぜなら頭の中にある考えを必死に相手に伝えようと「あたふたしてパニック」しているあなたは英語ができない人とみなされてしまうからです。
求められる理解する力と伝える力とは?
留学において求められる英語力、それはズバリ相手のことを理解する力と相手に伝える力です。
日本の受験英語の弱点はズバリ対人コミュニケーション能力の欠落です。
日本の英語教材は素晴らしいものが沢山ありますが、そのマテリアルは本であったりパソコンのソフトであったりして実際に、人対人のコミュニケーションベースで学べるという機会が驚くほど足りていません。
理解をする力とは相手のその人のことを理解する力です。
伝える力とは相手のその人に理解をしてもらう力です。
極論ですが、英語ができなくてもコミュニケーション相手のことが理解できれば留学に必要な力があると言えます。また理解力に関しても同じで英語ができなくても相手にあなたを理解をしてもらう力があれば海外で生きていけます。
相手の気持ちや想いを汲み取る能力が大切なんです。 相手にあなたの気持ちや想いを汲み取ってもらえるように伝える能力が大切なんです。
英語の単語や文法といった細かいことに気を取られてコミュニケーション相手の事がほったらかしになってる人がいます。そういった人は留学では成功はできません。単語や文法などが間違っていても相手と意思疎通をして心を通じさせることができるならば、あなたの対人能力は素晴らしいものがあります。
海外留学で求められる英語力とはそういった対人ベースの英語力です。
受験英語の弱点とは?(人対人ベースでは無い)
受験英語がどれだけできたとしても海外に出て人と対峙をした時にその相手を理解する力と伝える力があるということにはなりません。
コミュニケーション能力があるということを「コミュ力がある」という風にいますよね。それは対人ベースで相手と円滑にお互いを理解したり伝えあったりという行為ができるということです。
受験英語の弱点とはズバリそういった「コミュ力」を鍛えることができないというところにあります。なぜならそういったコミュニケーション能力を鍛えるにはとにかく本番の実戦経験が必要であり、圧倒的な場数がものをいう世界だからです。
受験英語をしたことがないけれども英語がペラペラで海外で生きていけるという人がいるのはそのためです。いわゆる現場で叩き上げで成長したタイプです。受験英語のみで海外に出てしまうとそういった実戦経験やコミュニケーション能力が欠落をしているのでどうしても苦労することになります。
受験英語は役に立たないのか?
それでは受験英語は留学に全く何の役にも立たないのでしょうか?
実はそういったわけでもありません。
受験英語の素晴らしいところはリーディングやリスニングなど集中力がとても求められる場面での英語を使う実戦経験がたくさん積めることです。例えば海外であなたが道に迷って地図を見ないといけない時標識を読まないといけない時、そんな時には受験英語が役に立ちます。
また海外留学に行って本を読む課題が出た時などは日本の受験英語にとても似たタイプの英語力が求められるので役に立ちます。ただどうしても留学ではその先に発言をしたり自分の意思を外に発信をするという形でアウトプットをすることが求められてしまうので受験英語だけでは全てがカバーしきれません。ロジカルな考えをまとめて英語で発言できる力が必要となります。
まとめ
上記に挙げた理由から特に「長期留学や大学留学」では受験英語の弱点を補う必要があると言えます。弱点を補うためには、英語のアウトプット力と人対人ベースの英語力を身につけましょう。
実際に海外で使えるかどうか?と言えばあまり使えないというのが正直なところです。
真実なのでぶっちゃけてお話ししますが、海外に出ると日本人はどうしてもシャイで恥ずかしがり屋な人達ばかりです。きちんと自分の意思表示をして結論から話し始める特徴のある言語である英語。自分の気持ちはあまりはっきりと伝えずに相手の顔色を見ながらコミュニケーションをとる日本語。そういった大きな違いもありどうしても日本人がアウトプット力をつけることは難しくなってしまっています。でもだからと言って「日本人は英語ができない」だとか「英語を学ぶのに適していない」というわけではないはずです。必要なのは「正しい英語の思考法を知り、あなたがすべき英語学習の方向性を学び、正しい努力をコツコツと継続すること」です。
バランスが悪く、インプット重視なのが日本の受験英語学習の弱点です。インプットとアウトプットのバランスの良い英語力が留学には必要です。
英語のリスニングやリーディングはまあまあできるという人が日本人にはたくさんいます。
けれども留学に必要になってくるのはその先、自分の考えをきちんと表現して人に伝えるということです。アウトプットをきちんと勉強してバランスの良い総合的な生きた英語力を身につけましょう。
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KENTO