オーストラリア・メルボルンが2度目のロックダウン【なぜ?理由・考察】

けんてぃ
こんにちは、けんてぃです。

僕の自己紹介はこちらをご覧ください。

 

先日こんなツイートをしました。

残念ながら深刻な2度目のロックダウンとなっているオーストラリア・メルボルン。多くの理由が情報として出回っていますが、確かに日本と比べマスク着用に抵抗があったりハグや握手を習慣的に日常でする文化は大きな違いかも。 国際色豊かな人気の留学先というのも今回ばかりは裏目に出てしまったのかもしれません。

日本ではあまり報道されていないようですがオーストラリアのメルボルンではコロナのパンデミックが始まって以来、過去1番厳しいレベルのロックダウンです。街は空っぽで警察官が市民の行動を規制ししている。「日本ではニュースで報道しない」というのが少し気になっているのは僕だけでしょうか?人ごとではない。

正直にお伝えをすると、ロックダウンやコロナウイルスに対して日本とかなり温度差が出てしまいとても深刻な状況となっているのがメルボルンです。

 

オーストラリア国内でも特に影響が深刻化しているのがメルボルンになります。

 

今回はメルボルンに住んでいる僕が現地在住者目線でなぜこのようなことになってしまったのか2度目のロックダウンの理由を考察してみたいと思います。

 

メルボルン2度目のロックダウン なぜ?理由、考察

日本に住んでいる方からするとメルボルンの現状がどうなっているか分かりづらいかと思うので簡単な今のメルボルンの状況をご説明したいと思います。現在発表されているステージ4のロックダウンが9月13日まで続くという風に発表がされています。

 

現在発表されているステージ4がどれくらいの厳しさなのかということをご説明するためにいくつかのルールをご説明します。

 

  • お家から5 km 圏内のみでの行動が許されている
  • 仕事に通勤するのも許可証が必要
  • マスクの着用が義務化されており、罰金200ドルが科せられる 
  • 門限時間が設けられており夜8時から朝5時まで外出禁止
  • 運動のための外出も1日1時間以内
  • 食材などのお買い物は1人でのみ可能

この他にもたくさんのルールや制限があります。

メルボルンでは再びスーパーでの食料品や生活品の買い占め(panic buy)が深刻な問題となっています。英語でpanic buy(パニックバイ)と言うように、人がパニックになる事で起きている現象。州首相もスーパー・食料品店・薬局などのお店は閉まらないので6週間分のお買い物をする必要はないと明言。

 

メルボルンの現状(2020年8月中旬現在)

メルボルンでは新たなコロナに対する州の規制(ステージ4)でリテイル業界(衣類など)、製造業界(工場など)、建築業界も今週の木曜日から6週間閉鎖とのこと。おうちから働けない職種や業界はかなり厳しい事になりそうです。美容師・理容師も閉店。木曜までに髪の毛を切ったほうが良さそうです。

melbourne covid 19 cases と検索することですぐに最新のメルボルンコロナウイルス状況を把握することができます。(※下記の情報は記事を書いている、8月11日付の情報です)

ビクトリア
感染者の合計数 5,908
(7月28日~8月10日)

 

地域 確認済み 回復者数 死亡者数
ビクトリア
15,251
新規 298 件
6,889
246

豪・メルボルンでは、コロナウイルスを深刻な災害としてより規制を強めています。自宅待機を全員に求め、仕事のために外出する際には許可書で証明をする必要も。行政が抜き打ちテストで家を回って自宅待機をしているか確認していますが、3000軒のうち800軒で理由不明で外出している人たちがいたそう。

 

メルボルンのコロナの影響を州知事であるダン・アンドリューズや豪首相のスコット・モリソンのせいにして叩く人もたくさんいる。けれど、自宅待機を正式にお願いしてるのに3000軒チェックして800人も理由不明で家にいなかったら誰が知事をやっても首相をやってもしょうがない気がしてしまう…。

 

日本との文化の違いが理由?

考えられる理由としてはハグや握手など欧米の習慣がウイルスの感染経路をより拡大させているという考え方です。 例えば日本では人と会ってもお辞儀をしたりすることはあっても握手をしたりハグをするなんていうことはめったにありませんよね。人と鹿に触れ合う習慣がある欧米ではよりコロナウイルスの拡大がしやすくなってしまっているという風な見方です。

 

けれどもこの考え方をした時に、オーストラリア国内でもなぜメルボルンばかりが悪化しているのかということが問題点となります。なぜならばオーストラリアの他の都市はロックダウンをすでに終えておりコロナウイルスが終息に向かいかなり落ち着いてきている段階だからです。

 

「オーストラリア国内の他の都市は?」「他の英語圏の国は?」となってしまいますよね。

 

なぜメルボルンばかり悪化してしまったのかという理由が下記の項目です。

移民の都市「留学・ワーホリの大人気都市」という性質

メルボルンはオーストラリアの中でも海外から人気の高い都市です。海外から移民の人もとても多く留学やワーホリの大人気都市という性質があります。

 

移民の人が多いのでその家族が国際間を移動することもとても増えます。第一次のロックダウンが解けた瞬間に国際間での移動が多くあったことは想像に難くありません。

 

また移民の年として形成されているので世界中の人たちが集まっているのがメルボルンです。オーストラリアの別の都市と比較をしても特に多民族都市として有名な性質を持っています。通常であればそれが魅力となり国際色豊かな街の特徴として紹介をされますが今回のコロナウイルスに関してはそれがネガティブな方向に働いてしまったのではという見方もできます。

黒人差別問題デモのタイミング

メルボルンでコロナ感染者数が増えた件で「黒人差別問題」デモ行進も理由の一つとして挙げられています。今年は本当に世界中でよくない出来事がたくさんありますが、 コロナ第一波が落ち着いたところで大人数でのデモとなったのでタイミングが最悪だったとも言われています。タイミングは大事ですね。

アメリカで起きた、ジョージフロイドさんが警察官に暴行されて亡くなられた事件を受けてオーストラリアでもでも活動が活発になっていました。そのタイミングがちょうどコロナの第1回落ち着いた時に重なってしまったのがメルボルン。

 

人種差別問題もとても大切な問題です。しかしコロナウイルスの終息を考えるとタイミングとしてはデモをするのに最悪のタイミングであったのかもしれません。

VICの感染推移 拾い物で少し前のものですが、これ見るとやはり Black Lives Matterのデモ活動の影響があったのではないかと思わざるをえないですね。 マスク配られてはいましたが、それでもあれだけの人が集まってしまうとやはり感染拡大は免れない。

 

オーストラリアの主要企業の本社がある土壌

メルボルンはオーストラリアで第2の都市という風に一般的にいわれていますが実は多くのオーストラリア企業の本社ビルがあるのがメルボルン。

「オーストラリア国内間でも移動が多くビジネスマインドの強い人が多い」という特徴があるんです。

別の都市や長距離を移動するビジネスマンも多くまた、コロナウイルスの件数が増えても仕事のために外出を止めないという人がどうしても多い土壌があったということも第二波を引き起こしてしまう要因となったと考えても不思議ではありません。

CBD・シティ内でのクラスター(集団感染)が感染を加速

メルボルンのシティと呼ばれる都市部は日本の都市で言う京都のように碁盤の目状に綺麗な碁盤型に設計されています。そしてその中に多くのお店や外出スポットが含まれているという人が集まる場所を1箇所に集中させているというデザインです。

 

実はそのシティの中の薬局などでも集団感染が発生したという風にニュースでは発表がされています。もちろん人が集まるところなので何人の人たちがそこに集まったのかは測定することも難しいです。

 

本来であれば町の見所がギュッと濃縮されている都市部でしたが今回は残念ながら「魅力が仇となった」ケースと言えるかもしれません。

人が集まる場所が集中していて、移動しやすかったからこそ、感染が加速してしまったのかもしれません。

まとめ・今後はどうなる?

正直オーストラリアの国境もこれでずっと閉じたままですし、オーストラリアから海外へ渡航が可能になるのはまだ1年近くかかるという見方もされています。日本からの留学生やワーキングホリデーの受け入れにも厳しい人数制限がつくことが予想されています。

 

留学準備はワーホリ準備をしていた人たちにとってはとても辛い状況ですが、ワクチンができてウイルスが落ち着きさえすれば必ずまたいつもの日常が戻ってくると信じています。そのためにも今から英語学習をコツコツ続けておきましょう。

メルボルンはまだまだ厳しいロックダウンが続きます。ロックダウンは行動や生活がかなり制限されてストレスや疲れがたまりますよね。 最近の密かな楽しみは、 Foot bath (フットバス)です。 疲れやストレスを”吹っ飛ばす”ことができるのでオススメです。

 

最後まで記事を読んでくださってありがとうございました。1日でも早く安全な世の中が戻ってきてたくさんの人が語学留学や英語学習をメルボルンで楽しめる日が戻ってくることを心から願っています。

オーストラリアの夕陽をお届け。国境が開くまでは、正直まだ時間がかかりそうです。ワーホリや留学を検討中の人は今が準備期間。コロナが落ち着いて国境が開けばきっと景気回復策として外国人を積極的に受け入れる方向にいくはず。今の準備が近い未来のあなたを助けることになります。

ロックダウンがいつまでなのか?はこちらの記事も参考にしてみてくださいね!

 

メルボルン2度目のコロナロックダウンはいつまで?感染者数は?

2020年8月4日

By for now. See you somewhere in the world!

KENTI

ps、

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小中高と不登校で人生終わった→AUS留学で英語と海外の魅力を感じる→18歳で0から英語を勉強開始→AUS大学を卒業すると同時に永住権取得!▶︎元留学カウンセラー▶︎IELTSスコア8▶︎AUS在住歴12年▶︎留学で英語と出会い人生を変えた人。英語や留学で夢を叶えたい人を全力で応援!夢を追いかける人が大好きです。大の旅好き。